年齢や子供の有無に関係なくパートに受からない人には共通点があります。
受からない理由を理解して、改善しなければ何社受けても残念な結果になってしまいます。
3つのコツを実践するだけで、自分がやりたい仕事に採用されるようになります。
この記事を書いたのは…
この記事を書いているのは、第151回・合格率12.7％日商簿記2級に合格しました。
改定後、連結会計が初めて出された簿記検定の合格者なので、信頼性もあると思います。
執筆・マコの詳しいプロフィール
こちらが合格証明書です。賞状のような合格書は引越しの時に紛失してしまったので、再発行していただきました。
パートに受からない3つの理由
パートに受からない人によく見られる3つの理由をご紹介します。1つでも当てはまば面接に進める可能性も「グッ」と低くなってしまいます。
常識がない
一般常識がない人はパートには受かりません。
面接官や雇い主は周りの人間関係にうまく溶け込めて、気持ちよく一緒に働ける人を求めてるからです。
あいさつができなかったり、年齢や場所にふさわしくない言葉使いをしている方は印象が悪くなってしまいます。
面接に応募する時にも一般常識は審査の対象となります。例えば、12:00-13:00に応募の電話をかけるのは印象が悪くなります。昼の時間は飲食店であればランチライムで忙しいですし、事務職であれば昼休憩時間などで電話対応者が不在になっていることが多いからです。
パートの採用試験は「初めて電話をかける時から審査が始まっている」と捉えていないと、受かりにくくなります。
履歴書が手抜き
応募先に合わせた内容で履歴書を作り込むことが大切です。
求人倍率が高い事務職や人気の職場では一次審査は書類だけで行われます。1回の求人につき50名以上の書類を見ている採用担当者にとって、使いまわしの「志望動機」や「アピールポイント」はすぐにばれます。
応募先の仕事内容に合わせた、過去の職歴を書いたり、求人内容に合わせた長所を書き込むことが大切です。
また、履歴書用の写真はジャケットや白シャツなど清潔感のある服装で撮影しましょう。
履歴書からパート面接の合否は始まっているので、手を抜いた履歴書ではパートに受かりません。
清潔感がない
面接の服装やメイク、持ち物など全体的に清潔感がないこともパートに落ちる理由の一つです。
人の印象は出会ってから最初の5秒で決まると言われていますが、5秒間で伝えられる情報は見た目の清潔感です。飲食店であれば清潔感は最も重要視されるポイントの一つです。事務職であっても、清潔感のある人は「仕事も丁寧にこなせそう」という印象を持たれるので採用されやすくなります。
清潔感がない身だしなみ
・シワのあるスーツ
・髪の根元が3cm以上のびている
・靴が汚い
頭のてっぺんから爪先まで気を抜かずに清潔感を心がけないと受かりにくくなります。
あわせて読みたい
【夏のパート面接コーデは清潔感が命。マスクの色と汗対策】
子持ち主婦が採用されやすいパート
子持ち主婦は採用されやすい職種や条件を選ぶことで、採用されやすくなります。会社側が求める条件と合う職場は居心地がよいので長く続けることもできますし、休みや早退など融通も聞きやすくなります。
事務職
独身時代に事務職をしていた方はブランクがあっても採用されやすいのが事務職です。
会社で業務が増えた時に今まで社員が行っていた業務の補助としてパートを雇うことがあるからです。過去に事務職をしていると「ワード」「エクセル」など基本的な業務を教える必要もないため「即戦力」として採用されやすいです。
パート事務の勤務時間は10時から15時までのような短時間も求人も多く、幼稚園のお迎えや家事の時間も十分確保できます。ノルマや納期に迫られることも少ないので、働きやすく採用されやすいです。
シフト制のパート
シフト制での出勤を取り入れているパート求人にも子持ち主婦は職場も採用されやすいです。
子持ちの主婦は「学校行事」や「子供の発熱」で決められた曜日に必ず出勤することが難しいことを会社側も分かっています。チェーン店やパートさんの人数が多い職場では急に休みになったとしても交代できる制度が整えられていることが多いです。
授業参観や子供の振り替え休みなどでもシフト申請によって自由に出勤日を決められるので、採用された後でも働きやすいです。
短時間のパート
１日2時間から4時間程度の短時間のパートは子持ちでも採用されやすくなっています。
ランチタイムや朝の伝票処理の時間など少しだけ人手が欲しい職場も増えているからです。1日に数時間だけ働きたい人が少ないので、倍率が低くなります。ライバルがいない分、子持ち主婦でも採用されやすくなります。
「午前中の3時間だけ働く」など短時間勤務であれば、子どもが早く帰ってくる始業式や個人懇談の期間も職場に迷惑をかけることなく働けるので続けやすいです。
パートに採用される３つのコツ
私が実践して、パートに採用された3つのポイントをご紹介します。
・2人の子持ち（幼稚園）
・実家は新幹線で2時間以上
・無職歴10年
というスペックでも求人倍率20倍の事務職に受かりました。
複数の求人サイトに登録する
5社の求人サイトに登録したので、好条件の求人情報に出会うことができました。
会社は求人を出す時には1社につき50,000円以上の広告費用がかかるので、1つのサイトにしか求人情報を出していないことがあります。例えば、タウンワークには出しているけどバイトルには求人広告を出していないというようなイメージです。
求人サイトに登録するのは無料なので、最低でも3社には登録した方が、自分の希望に合う職場が見つかります。
常に求人をチェック
パートで働きたいと決めてから、求人情報は毎日チェックしていました。求人情報は会社が求人サイトに登録した手続きが完了したタイミングで公開されるからです。
条件のいい事務職や時給の高いパートは応募が多いので、採用試験が早くに終了してしまうことも考えられます。時給や待遇、職種など常にアンテナを張ってチェックすると自分に合った条件の仕事が分かるようになります。
こんな求人に注意
常に求人を出している職場はあまりおすすめできません。人間関係や勤務条件など何らかのマイナス要因があって定着率が悪い可能性が高いからです。
業績が好調で人手が足りなくなっているなど前向きな理由であれば問題ありません。毎日、求人サイトをチェックしていると避けた方がいい求人にも気づけるようになれます。
資格をとる
自分のスキルをアップするのがパートに採用されやすくなる近道です。
履歴書の資格欄に求人内容とマッチする資格が書いてあると、それだけで即戦力とみなされ書類選考に通過しやすくなるからです。
事務職の求人倍率は10倍～20倍と20人中1人しか選ばれない狭き門です。書類選考を通過するためには、他者と差別化する履歴書を作らなければなりません。
資格の中でも簿記2級は万能資格で、難易度も知名度も高いので、採用担当者が目を止めやすくなります。『パートに受からない…』と悩んだら、簿記2級の取得が解決策になることがあります。
私は簿記2級取得後、一発で採用されました。
あわせて読みたい
専業主婦が仕事復帰におすすめの資格５つ【結論】簿記2級は最強
失敗しない簿記2級おすすめ講座厳選5選/費用と教材内容をコスパで比較
簿記2級だけではは就職できない！採用コツ３つと経理以外で活かせる職種
子持ち主婦のパート面接対策3つ
子持ち主婦がパートを始める前に最初にぶつかるのが面接です。結論としては面接も履歴書も数をこなすことが最大の対策です。回数を重ねるほどに緊張しなくなり、うまく話せるようになるからです。
面接に効果的な対策を3つご紹介します。
1．志望動機は作り込んでいく
志望動機は必ず聞かれるので、作り込んでから挑みます。
面接官は履歴書をある程度読んでから質問をしているので、履歴書に書いた志望動機を説明できるようにしておくだけでも十分な対策になります。
自分の経験や得意なことが会社でどのように役立ち、貢献できるのかを絡めて話すと面接官に響きやすくなります。
例えば、簿記2級の資格を取得した経験があれば「数字に強い」「勘定科目が分かるので経理に強い」と正確さや会計スキルをアピールできます。
その他にも「資料作成が得意だから営業のサポートができる」などイメージしやすく具体例を出して伝えられるといいです。
2．服装で好印象を与える
身だしなみで好印象を与えられると採用にぐっと近づきます。パートであっても一緒に働く人には人柄も重要だからです。
面接で最初に面接官が受け取る情報は見た目です。見た目と言っても容姿の美しさではありません。求められるのは面接という状況と会社の雰囲気に合っている身だしなみを整えているかです。
髪形、アクセサリー、化粧、服装全て気を抜かずに挑むと好印象を与えられます。
派手過ぎず、薄すぎず
面接の場でアピールしたいのは清潔感と会社の雰囲気に合うことです。
事前に会社のホームページや職種をリサーチすると、会社の求める人物像が分かるようになります。
迷ったらシンプルなスーツとナチュラルメイクがおすすめです。
3．笑顔でハキハキ
面接では笑顔でハキハキと答えましょう。
面接官は一緒に気持ちよく働いてくれる人や会社の雰囲気をよくしてくれる人を求めているからです。
飛びぬけたスキルがなくても人柄採用されることもあります。スキルは後から教えることができても、人柄は変えることができないからです。
自宅で面接のシミュレーションをしてから挑むと自然と柔らかい表情が引き出せるようになります。受け答えの内容をその場で考えていると表情にも余裕がなくなってしまうからです。
よく聞かれる３つの質問と模範解答
子持ち主婦が面接でよく聞かれる質問と模範解答をご紹介します。
お子さんが病気の時どうしますか？
幼稚園や小学校低学年のお子様がいる方によく聞かれる質問です。
子どもが風邪をひくのは仕方ないと面接官もわかっているので、ここで求められるのは「事前に考えているのか」と「周囲への配所ができる人間なのか」という2点です。実家や兄弟、病児保育が利用できる時にはその旨を伝えましょう。
休まなければならない時の回答
実家やパートナーなど周囲にとよれる人がいない時には正直に伝えます。
ここで、嘘をついてしまうと働き始めてから家族を犠牲にしなければならない時が出てくるからです。
「申し訳ございませんが、子どもが熱などで幼稚園にいけない時にはお休みをいただきたく思います。その代わり、別の日に振り替えたり対応いたします。」
素直に状況を伝え、どのように挽回するかまで伝えます。
ポイント
・「子どもが風邪をひくのは当然」と高圧的な態度をとらない
・事前に考えていることをアピールする
前職はなぜ退職されたのですか？
専業主婦で前の仕事から5年以上ブランクが空いた時に聞かれる質問です。
ここで面接官が気になるのは「完治していない病気」や「人間関係」などネガティブな理由で辞めていたのではないかという点です。職場でのいじめなどネガティブな理由をそのまま伝えると、印象は悪くなってしまいます。
嘘にならない程度で当てはまる理由を用意しておくと安心です。
前職の退職理由
寿退社やパートナーの転勤など物理的に辞めざるを得なかったときはそのまま伝えても構いません。
「前職は結婚と同時にパートナーの転勤についていくため、前職を退職しました。」
出産で環境が変わって続けにくくなった時も前向きな理由に当てはまります。
「前職は朝8時から夜10時までと勤務時間が長く、それが当たり前となっていました。しかし、子どもが生まれたのを機に家族との時間を大切にしていきたいと思い退職しました。」
結婚や引っ越しなど物理的にどうしようもない理由であれば、面接官も納得しやすいですし、理由が明確であることが大切です。
ポイント
・ネガティブなあえて理由は話さない
・物理的なむずかしさや向上心のある理由を話す
何か質問はありますか？
子持ち主婦に限らず、面接の最後によく聞かれる質問ですが、無理に質問する必要はありません。
面接官の説明の中で疑問点がない時には「ご説明いただきましたので、現段階での不明点はございません」と答えましょう。
「事前に勉強しておいた方がいいことはありますか？」と聞くこともありです。積極的な姿勢が採用にプラスに働くこともありますし、その業界が求めるものが分かります。面接に落ちたとしても次に活かせる質問です。
ポイント
・すでに説明されたことについて聞くのはNG
・特になければ無理に質問する必要はない
・ダラダラと話さない
【体験談】30代子持ち主婦がパートに受かったワケ
30代スキル無しの子持ち主婦がパートに受かった理由と落ちた理由を体験談としてご紹介します。
落ちた理由
1社目のパートは書類選考すら通過することができませんでした。
理由は
・自分の希望を伝えすぎたこと
・無理しなければ働けない職場に応募したこと
の２つです。
最初の電話の段階で「子供が風邪を引いた時は休みが取れるのか」や「残業はあるか」など自分の都合を優先した質問ばかりしてしまいました。採用側からすると、印象がよくない質問です。この経験からまずは面接に進むために最初の電話では、控えめにすることを学びました。
パートに受かった理由
1社目の失敗を活かし2社目では自分の条件に合う勤務体系の職場を選びました。
当時の私は週3勤務、1日６時間以内、10時出勤、パートが多い、事務職、駅から5分以内という条件は外せませんでした。
11月の初旬、運よくピッタリの求人が見つかったのでさっそく電話すると11月末に面接が決まりました。今回は書類選考はなかったのですが、履歴書を作り込むために企業サイトや経営方針、事業内容、過去の求人履歴など、事前準備を怠りませんでした。
自宅での面接のシミュレーションや服装チェックも1週間行っていたので、スムーズに面接をすませられました。そして、面接の翌日採用の連絡をいただくことができました。
パートに受かる３つの準備
パートに受かるために今すぐできる準備を3つご紹介します。準備を入念にすることで、採用後もよい環境で働くことができるようになります。
譲れない条件を決める
自分が働く上で譲れない勤務条件や仕事の内容を決めます。条件を絞ることでつきたい職種や重視するものが見えてくるので、満足の行く職場に努めることができます。
わがままに思いつく限り書き出してその中から3つから5つに絞っていきます。
例えば、勤務条件なら週に3日以内、１日の勤務時間は6時間以内、扶養内、シフト制、髪色自由、場所は車通勤OKや電車で３駅以内、駅直結など具体的な数字があるとイメージしやすくなります。
仕事の内容なら、事務職、アパレルさらに事務職の中でもワードやエクセルを使う仕事、紙の書類を取り扱う仕事、電話対応一切なしなどがあります。
譲れない条件を決めてから仕事を探すと見つかりやすくなります。
いつから働くか決める
具体的にいつから働き始めるのか、ゴールを決めます。3か月後から働く、4月1日から働くなど時期を明確にさせると、いつまでに何をしなければいけないかがわかるようになっていきます。
よくないゴール設定は「パートに受かったら働く」というぼんやりしたものです。自分が動かなければパートに受かることはできないため、先延ばしになってしまいます。
いつから働けるのかがはっきりしていると面接で「いつから働けますか？」と聞かれた時にもサッと答えられるようになります。
あわせて読みたい
専業主婦の仕事復帰はいつがいい？4つのタイミング
最低でも3社受ける
最低でも3社受ける気持ちでパートに応募する気持ちで1社目、2社目は面接の練習だという気持ちの準備を持ちます。
どんなにスペックの高い人でも場数をこなさないと、自分の魅力を面接の30分間で伝えることができません。
特に自己アピールや話すことが苦手な人ほど面接の回数を増やして緊張のレベルを引き下げる努力が必要です。
パートに受からない理由と解決策のまとめ
・パートに受からない3つの理由
1.常識がないので、最初から印象が悪い
2.履歴書が手抜きなので、書類選考で落ちる
3.服装や身だしなみに清潔感がない
・子持ち主婦が採用されやすいパートの特徴
1.ノルマや納期に余裕のある事務職
2.シフト制で休みをずらせるパート
3.短時間勤務のパート
・パートに採用される３つのコツ
1.3つ以上の求人サイトに登録する
2.毎日、求人情報を見る
3.パート先で役立つ資格を取る
・子持ち主婦のパート面接対策3つ
1.志望動機は作り込んでから挑む
2.服装は清潔感と好感度を意識する
3.笑顔でハキハキと答える
・よく聞かれる質問は決まっているので、準備してから面接に行くと落ち着いて答えられる
・【体験談】30代子持ち主婦がパートに受かったワケは落ちた理由を踏まえて対策をたてたから
・パートに受かる３つの準備
1.応募する前に譲れない条件を絞ること
2.いつから働くのかを決めること
3.練習も兼ねて3社以上受ける覚悟を持つこと
あわせて読みたい
専業主婦の仕事復帰はいつがいい？4つのタイミング
