パートに行くのが憂鬱だけど、お金のことが不安でずるずると続けている…。人間関係がわるく、本当ならすぐにでも辞めたい。
パート先に不満を抱えつつも我慢して続けている方も多いです。つらい思いをしながら憂鬱な日々を過ごしていると、家族や自分の将来にも悪影響をもたらしている可能性があります。
読み終えるとパートを辞める決心がつきます。
この記事を書いたのは…
この記事を書いているのは、第151回・合格率12.7%日商簿記2級に合格しました。
改定後、連結会計が初めて出された簿記検定の合格者なので、信頼性もあると思います。
執筆・マコの詳しいプロフィール
こちらが合格証明書です。賞状のような合格書は引越しの時に紛失してしまったので、再発行していただきました。
パートが辞めたい4つの理由
20~50代の女性が「パートを辞めたい」と考える原因はこの3つに分けられます。
1.人間関係が悪い
実は、職場での「人間関係」の悩みはパート、正社員を問わず退職理由でもっとも一番多い理由です。表向きには公表されませんが、8割以上の方は上司や同僚への不満を抱えています。
女性パートの多い職場の場合にはすでにグループや派閥ができてしまっていることが多いく、新人にとっては馴染みにくい環境が出来上がっています。最初の3か月我慢すると自分のポジションを確立することもできますが、陰口や明らかな嫌がらせが行われているときには退職を検討した方がいいです。
嫌がらせが日常的に行われている場合には、今後とも改善される望みは薄いからです。ターゲットが自分へと変更されることもあります。
2.家族に負担をかけている
パートで時間を割くことで家族に負担がかかっていることもパートをやめる理由にあげられます。今まで専業主婦をしていたときには4時間以上家庭のことに使う時間が減ってしまいます。
家庭に割く時間が少なくなったことで、家事がおろそかになったり、子どもと過ごす時間が減ったりして家庭で不満が出ることがあります。また、突然、親の介護をしなければならなくなったり、新型コロナウィルスの影響で学童が使えなくなることもあります。
家族の経済的負担を支えるためにパートに出たのに、負担をかけてしまっていては本末転倒です。家庭の事情もパートを辞める理由としてよくあります。
3.待遇が悪い・給料が少ない
パート先の待遇や条件、給料が見合っていないこともパートを辞めたい理由の一つになります。求人内容や面接時に話した内容と実際に働いてみた時の内容が違った時に辞めたくなります。
パートは時間給ですのでサービス残業を強要される職場では「タダ働き」になってしまいます。また、次のステップに進みたい方にとっては単純作業の繰り返しのパート業務は退屈に感じられることもあります。
4.新型コロナウィルス感染が怖い
新型コロナウィルス感染が怖くて、職場に行きたくないことも辞めたい理由になります。
不特定多数の人へ接客したり、通勤時に電車やバスを利用したり、オフィスにいるだけでも感染のリスクはあるからです。
特に飲食店や販売業など1日に不特定多数のお客様と接触する接客業に就いているとかかるリスクは高くなります。新型コロナウィルスは感染力が高いので、出勤している以上かかる確率は上がります。
2022年1月オミクロン株やデルタ株など進化し続けており、終息も見えない状態が続いています。
高齢者や子供がいると一緒に住んでいる方は新型コロナウィルスが退職を考えるきっかけになります。
辞められない3つの理由
パートを辞めたいのに辞められない背景には「不安」や「言いづらさ」があります。
1.お金がないから
パートをやめた後に一番の変化は収入が減ってしまうことです。
次のパートが見つかるまでの3か月程度の貯蓄がないときには、節約をしなければならなくなったり、子どもの習い事をやめさせたりしなければなりません。
勤続期間が長いほどに辞めにくくなります。
半年以上パートを続けている方はパート収入ありきで、生活を送っているからです。また、新しい求人に応募することに不安も生まれるためますます辞めにくくなります。
お金の不安は人生の不安に直結します。不安を抱えたままでは正しい判断ができなくなりますし、心の余裕もなくなります。
月のパート収入×3カ月分の貯えがあれば、現実的には辞めても何とかなります。
2.次の仕事が決まっていないから
次の仕事が決まっていないという理由もやめられない理由の一つにあげられます。
パートをやめることで一番変わることは、家計の収入が減ることです。次が決まったら辞めようと思っていても、仕事や日常生活が忙しくて新しいパート先を探したり、面接を受けられなかったりします。
新しいパート先は自分から動かなければ決まることはありません。
今の仕事に不満を持っていても次のパート先で「今より悪くなったらどうしよう」という不安もでてきます。
新しい環境に飛び込むのは勇気がいることなので、現状を我慢する方を選んでしまいます。その結果いつまでたってもパートを辞められない状態が続きます。
3.言い出せないから
周期のことを気にしすぎる人は自分が我慢することを選んでしまいやすいので、パートを辞めたいと言い出せなくなってしまいます。今の職場や残された人のことを考えすぎてしまうからです。
パートさんの定着率が悪い職場は常に人手不足な状態が続いており、人数をギリギリで回しています。1人でも抜けると他のパートさんや上司にしわ寄せが来ることは明らかです。
「次の人が入ったら辞めよう」と考えているうちに翌月のシフトに入らされてしまい、ずるずると辞められなくなります。
パートをやめた方がいい時
すぐにでもパートをやめた方がいい状況をご紹介します。
相談したけど、解決しない
辞めたい理由となっているモラハラやパワハラ、セクハラを上司や人事部に相談しても改善する行動をしてくれなかった時には辞めた方がいいパートです。問題をそのままにしている会社の体制が悪い可能性が高いです。
今後、自分がトラブルに巻き込まれる立場になったときも、保障やフォローが受けられず放置されることになりかねません。例えば、強制的にシフトに入れられる、時間外の労働をさせられるなど状況がもっとひどくなることもあります。
反対に人間関係や業務内容について相談した時に、部署を変えてくれたり、サポート体制を強化するなどの改善が見られればパートさんへの配慮が行き届いた会社の可能性もあります。
体調不良が続く
「身体的」な体調不良が続くのであれば、やめる準備を始めた方がいいです。
工場や飲食店など立ちっぱなしや同じ姿勢を続けなければいけない肉体労働では、体に負担がかかります。慢性的な腰痛や肩こり、足のむくみが悪化しているのは危険信号です。
パートに入っていない期間には治ったとしても、仕事に入ると悪化するようであればパートを辞めることを検討します。体の不調は我慢し続けると一生付き合っていかなければいけない病気になってしまうこともあります。
健康であれば次のパート先も見つかりやすくなるので、早めに辞める道を選ぶのがおすすめです。
考えるだけで涙が出る
パート先のことを考えるだけで涙が出てくるのは心が限界になっている証拠です。涙が出るまではいかなくても、パートのことを考えるだけで気持ちがひどく沈んだり、よく眠れないようであればパート先を辞めた方がいいです。
気持ちの面で限界が来ているのに仕事を続けると勤務中に取り返しのつかないミスをして、周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。
気持ちの不調は体調不良にも繋がりますし、自分を守るためにもすぐにパートをやめる決断をした方がいいです。
円満にパートを辞める退職理由
本当の理由を言わない方が円満に退職できることが多いです。
職場が納得してくれやすい退職理由は「物理的にどうしようもない理由」や「前向きな理由」です。
家族のこと
主婦の場合には家庭のことを理由にするとすんなりと受け入れてくれやすいです。
子どもや親のことに対して、会社は口出ししにくい上、物理的に「仕方ない」と思ってもらえるからです。
パート先が近所のときは辞めてからも同僚や上司とばったり会うこともあります。「引っ越し」などすぐにばれる嘘をつくのはやめた方がいいです。
自分のこと
自分のライフプランや体調不良を退職理由にすることもあります。
会社はパートさんの人生や体調にまで責任を持てないので退職を受け入れてくれやすくなります。
腰痛など身体的な体調不良を退職理由にするときには、業務内容の変更を提案されることもあります。資格や正社員など前向きな理由を話すことが円満に辞めるコツです。
ふさわしくない退職理由
会社や特定の故人への不満を退職理由にするのは相応しくありません。パートをやめた後も合うことがありますし、次のパート先と会社同士で繋がっていることもあるからです。「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があるように辞める時には惜しまれることはあっても、悪い記憶に残らないような理由を伝えましょう。
すぐにばれる嘘を理由にすることも相応しくありません。
辞めると決めた後も退職日まで1カ月程度は出勤しなければならないので、同僚や上司から退職理由について聞かれた時に嘘がバレてしまうことがあるからです。
また、勤務形態を理由にすると条件交渉されて引き留められることもあります。辞める覚悟ができたら「止められない理由」で退職の旨を伝えます。
パート辞めたいけどお金ない時の対策
パートを辞めたいけれどお金がない時の対処法をご紹介します。パートをやめると決意してから辞める準備を進めると、不安なく辞められるようになります。
3カ月だけ続ける
「試用期間の3カ月だけ」と自分の中で期間を決めて決めてパートを続けることです。3か月だけ続けると3つの効果が得られるからです。
パートが最初の3か月で心がけることは挨拶などマナーを忘れないことと新人らしく、謙虚なふるまいをすることの2つだけです。入ったばかりの頃はできる仕事が少ないので、積極的に覚える姿勢を見せます。メモをとったり、早めに出勤すると周囲からの印象がよくなります。
3カ月間続けても「やっぱり辞めたい」と思った時には辞める準備を進めましょう。
次の仕事を探してから辞める
今のパートを続けながら求職活動を同時に進めると収入減を切らすことなく、パートを辞められます。「次のパートが決まるまで」と期限を作ると少々嫌なことがあっても耐えられるようになりますし、求職活動も積極的に始められます。
新しいパートを探す時には今のパート先で辞めたいと思った理由を考えてから探すと失敗しなくなります。例えば、人間関係が原因で辞めたい時には、1人で勤務することが多い職場を選ぶといいです。
在宅ワーク、副業を始める
在宅でできる副業で収入を得るとお金への不安を減らすことができます。すぐに辞められなくてもパートの出勤日数を減らすことができるようになります。
在宅での仕事がうまくいけば在宅で収入を得られるので、パート勤めをする必要がなくなり一石二鳥です。
データ入力や体験談の投稿などパソコンやスマホ1つで仕事を受注できます。
在宅ワークでは1案件につき〇円という形で報酬が決まるので「労働時間=お給料」になりませんが、煩わしい人間関係に悩まされることはありません。出勤しなくてもいいので通勤時間を業務に充てることもできるようになります。
パートをやめる手順
パートを辞める時には事前に流れを把握しておくと、引き留められることなくスムーズに辞められます。
伝える時期
法律上は「退職を申し出た2週間後に辞められる」決められていますが、1カ月以上前に伝えるのが基本です。翌月のシフトが出ていない時であれば、辞めた後の体制を整えることができます。
時間があれば会社側は次の求人をかけることもできますし、他のパートさんに引き継ぎをする余裕がうまれます。会社への負担を最小限に減らせることになります。
また、早めに退職を伝えると手続きも余裕をもってできるので、有給消化ができることもあります。
1か月以内に辞めてもいい
パートやアルバイトを1ヶ月以内に辞めた経験がある人の割合は51%というデータもあります。家庭の事情が変わり、働けなくなってしまうこともありますし、医師のストップなど自分自身に限界が来ているときは仕方ないこともあります。
面接時に聞いていた給与や勤務時間など雇用条件が実際に働いた時と大きく違った時も早めに辞める準備を進める理由になります。
どうしようもない事情がある時でも無断欠勤やある日突然音信不通になるのはやめましょう。
どんな状況でも退職のステップを踏むのがマナーです。
伝え方と時間帯
退職を伝えるのにふさわしい時間帯は「就業前または昼休憩、終業後」です。勤務時間外や
忙しくない時の方が時間をとってもらいやすいからです。
パートを辞めたいことは直属の上司に口頭で伝えます。「私的なことで、少しお時間をいただきたいのですが…」と伝えると状況を察して時間を作ってくれます。パートを辞める時の最難関ですが、この言葉さえ言ってしまえばあとは転がるように進んでいきます。
退職代行という選択肢も
退職を自分で伝えられない時には「退職代行サービス」を利用する方法もあります。退職代行は自分の代わりに会社に退職の旨を伝えて、退職に必要な手続きまで代わりに行ってくれるサービスです。
パート先との連絡事項も全て行ってくれるので、会社とのやりとりのストレスから解放されます。退職代行サービスの費用は10,000円~29,000円です。
退職代行サービス選ぶ時は
1.対応の早さ・営業時間
2.サポートの内容や期間
3.金額と支払い方法の種類
4.交渉の可否
で選ぶと失敗しにくくなります。
パートを辞めた体験談
パートを辞めた方の体験談をご紹介します。
すぐに辞めてよかった
1週間で辞めてしまいました。
メーカーの事務パートとして採用されたのに、入社して任されたのはテレアポ営業だったからです。初日は「今日だけお願い」という雰囲気だったのですが、3日目くらいからは当然のようになってしまいました。
テレアポはノルマも厳しく、契約が取れないと怒鳴られたりしているパートさんもいました。このままでは私も同じようになってしまうと思って1週間で辞めました。
退職を伝えたら思っていたよりあっさりと受け入れてくれて、今は次の仕事を探してます。
(33歳・主婦)
3カ月を超えてたら、辞めたいと思わなくなりました
パートさんと食べるランチタイムが苦痛で辞めたいと思いましたが、3カ月はがんばって続けてみることにしました。続けようと思えたのは、仕事自体は自分に合っていましたし、勤務体系や時給もよかったからです。
仕事ができるようになると頼まれることも増えて、パートさんの雑談に入れるようになっていきました。馴染めるまでは「職場は仕事をするところ」と割り切ることも大切だと感じました。
どこに行っても人間関係で悩むことってありますし、逃げ癖が付かなくてよかったと思っています。
(45歳・主婦)
次のパート先を決めてから辞めた
次の仕事が決まってから辞めたので、経済的にも安心でした
私が辞めた原因はパート先での人間関係に耐えられなくなったからです。お局さんの機嫌が悪い時にはみんなでご機嫌取りをしなければならない状態で限界でした。本当はすぐにでも辞めたかったのですが、子どもも小学生と中学生でこれからお金も必要ですぐにやめる決断ができませんでした。
勤めてから3年ほど働いたのですが、時給は850円から1円も上がらなかったので、今後のことを考えて資格の勉強からすすめました。事務仕事がしたいと思い、3カ月で簿記3級、5カ月で簿記2級に合格してからパートを探しました。
簿記2級をとってから税理士事務所のパートに受かり時給も300円アップしました。今はお金も人間関係もストレスなく働いています。
(43歳・主婦)
資格を取る
条件や人間関係の良い職場に勤めたいなら、自分のスキルアップは欠かせません。
時給や勤務日数などの待遇がよいパート先は職場の雰囲気もよいため、人間関係も良好という特徴があります。資格は自分の付きたい職種に合わせて選んだ方がコスパがいいです。
事務職をしたいなら簿記2級がおすすめです。簿記2級を持っているだけで資格手当として毎月5,000円以上が付く職場もあります。
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パート辞めたい時の対処法まとめ
パートを辞めたい4つの理由
・人間関係が嫌だ。限界。
・自分がパートに出ることで、家族に負担をかけている
・パート先の時給が上がらない、時間外労働がある
・新型コロナウィルスの感染が怖い
辞められない3つの理由
・お金がないから続けざるを得ない
・次の仕事が決まっていないからやめられない
・職場が人手不足で言い出せない
パートをやめた方がいい時
・労働環境や問題を上司に相談したけど解決しない
・頭痛や腰痛など体調不良が続いている
・パートのことを考えるだけで涙が出てくる
円満にパートを辞める退職理由
・家族のことを理由にする
・自分の体調や人生設計を理由にする
・嘘や会社への不満を退職理由にすると円満に退職できない
パート辞めたいけどお金ない時の対策
・3カ月間続けて、パート先の様子を見て見る
・パートをしつつ、次のパート先を探す
・在宅ワークや副業を初めて、収入減を増やす
パートをやめる手順
・1カ月以上前に退職したい旨を伝える
・法律上は2週間以上前に退職の旨を伝えれば、問題ない
・「パートを辞めたい」と伝える時は上司に余裕がある時を狙って伝える
・自分で伝えられない時は「退職代行サービス」を利用する選択肢もある
パートを辞めた体験談からは自分で動いたことで改善したケースが多くみられた。