簿記2級に合格するなら簿記3級飛ばしは危険ー急がば回れです。

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未経験から簿記2級を目指す時に簿記3級を飛ばしてもいいのだろうか。と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。悩んだ末、簿記3級を取得した後で簿記2級に合格しました。

結論から言うと、簿記3級を受験しなくても簿記2級に合格することは可能です。
この記事では簿記3級資格を受験しなくて儲かる人の特徴や簿記2級を最短ルートで取得する方法などを経験からご紹介します。
この記事を書いたのは…

簿記2級,監修

この記事を書いているのは、第151回・合格率12.7%日商簿記2級に合格しました。
改定後、連結会計が初めて出された簿記検定の合格者なので、信頼性もあると思います。

執筆・マコのより詳しいプロフィール

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こちらが合格証明書です。賞状のような合格書は引越しの時に紛失してしまったので、再発行していただきました。

簿記3級を飛ばして簿記2級を受験

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簿記3級を持っていなくても簿記2級を受験することもできますし、合格することもできます。ただし、簿記3級の勉強を飛ばして、簿記2級に合格することは不可能です。

目標が簿記2級の取得であれば、受験するのは簿記2級だけでも構いません。

簿記2級と簿記3級の同時受験は可能

簿記2級と簿記3級を同日に受験することもできます。
商工会議所では「簿記3級・簿記2級」または「簿記2級・簿記1級」を同じ日に受けることもできます。

簿記3級は午前中、簿記2級は午後からの試験となりますので、集中力と体力が必要になります。私が受けた試験会場では30人中10名弱が同日に簿記3級と簿記2級を受けていました。

簿記3級を飛ばすと安い

簿記3級を飛ばすと受験料2820円がかからないので簿記2級までの取得費用が安くなります。
ただし、簿記3級の知識は必ず必要です。簿記2級試験は簿記3級の内容を理解している前提で問題も作られていますので、簿記2級のテキストには「貸方」「借方」のような基本的な用語の説明もありません。

受験料2820円は抑えられますが、簿記3級用のテキストや問題集を使って理解することは必要です。

簿記3級を飛ばすと早い

簿記の試験は2月、6月、11月の3回しかありません。簿記3級を飛ばして初めから簿記2級を受験すると3か月くらい早く簿記2級を取得することができます。

先ほども記載したように同時受験もできますが、体力と集中力が必要なのでおすすめはできません。簿記2級の合格に自信が持てないなら、
・簿記3級のみを受験する
・落ちてもいいから簿記2級だけを受験する
のどちらかに絞った方が受験料は無駄になりません。

簿記3級と簿記2級のレベルの違い

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簿記3級と簿記2級は「出題範囲の広さ」が変わるので合格率にも大きく差が開き、簿記3級の合格率は50%に対し、簿記2級は20%半分以下の合格率です。

試験範囲の違い

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簿記3級の出題範囲は「商業簿記」のみとなります。

「株式会社」の設立、キャッシュフロー、税金関係などについての会計処理についてがメインになり、出てくる勘定科目は簿記2級の半分程度です。勘定科目は丸暗記する必要はありませんが、覚えた方がミスを防げます。

2019年以前は「個人商店」をイメージした内容でしたが、より実用的に活かせるように
「株式会社」をイメージした出題に範囲が改訂されました。

簿記2級
簿記2級の出題範囲は「商業簿記」に加えて「工業簿記」も入ってきます。

当然、商業簿記は簿記3級の内容よりも勘定科目が増えて計算も仕訳も財務諸表も複雑になります。商業簿記は大門5つ中、3問出題され、60点の配点を占めています。財務諸表では1つのミスでその後の問題へもミスの連鎖が広がっていくことも多いので、見直し時間の確保のために早く解くスキルも必要になります。

簿記2級からは工業簿記が追加される科目で、工場における仕訳・原価計算の問題が出てきます。簿記2級の商業簿記と比べると工業簿記の方が点数は取りやすいです。工場での仕訳ですし、今はパソコンソフトが処理していることもあり馴染みがない分、難しく感じますが、パターンが決まっているので公式さえ覚えてしまえば確実に得点を稼げます。

工業簿記で苦手な範囲をつぶすことが、簿記2級合格の鍵を握ります。

簿記2級の難易度は【簿記2級の難易度は宅建レベル!パート主婦が11カ月で合格したコツ】をご覧ください。

合格に必要な勉強時間

簿記2級に独学で合格するには250時間~450時間が必要と言われていますが、これは簿記3級を取得している人の場合です。簿記3級の合格には50時間程度と簿記2級と比べて難易度が低いことが分かります。

難易度が低いとはいえ、全く簿記や経理に触れたことない方は知らない用語がばかリなので簿記3級ですら難しく感じます。

経理事務をしている人なら用語や仕訳方法が身に沁みついているので、勉強時間はもっと短くなります。また、個人事業主で青色申告をしている方もすでに仕訳をしたことがあるので、簿記3級は取り掛かりやすいです。

簿記2級に必要な勉強時間は【簿記2級の勉強時間は150時間~。未経験者は500時間~】をご覧ください。

合格者の上手な息抜き方法とグッズ|危険!抜け出せない3つ休憩

簿記3級の受験をした方がいい方

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1つでも当てはまる人は簿記3級も取得した方が合格率は上がり、挫折率は下がります。

1.簿記の未経験者

簿記に一度も触れたことがない方は「分かったつもり」で簿記の勉強を進めていることもあり、使用中の問題集以外の問題に対応できないことがあります。独学で進めている方は自分の理解度を試すためにも受験することをおすすめします。

高校受験や大学受験から5年以上経過している方は試験会場の雰囲気や緊張感に慣れることもできます。また、簿記3級を取得することで自信がつき、簿記2級の勉強にも意欲的に集中できます。

簿記未経験者にとって、簿記3級の受験料2820円は価値のある費用です。

2.諦めやすい人

簿記2級をいきなり受けて不合格だった時に諦めてしまう方は、簿記3級も受験した方がいいです。

簿記2級は平均、10人のうち8人以上が不合格になる難易度が高めの試験なので、勉強時間や理解度が足りていなかった時には、簡単に落ちてしまいます。私が1回目に落ちた理由は理解度が足りなかったことでした。

簿記3級だけでも履歴書に書けますし、持っていると採用確率が上がることもあります。簿記3級の知識を持っているのに、証明できないことは勿体ないです。

独学で勉強する人

書店の参考書で完全に独学をしている方は特に自分がどれくらい理解しているのか把握するためにも簿記3級を受験するのがおすすめです。合格したら、自分の勉強方法が合っていることの証明になりますし、「受かる」感覚もつかめます。

自分だけで勉強していると自分に対して甘くなってしまいます。分かったつもりになりやすく、実は自分の身になっていないことも多いのが独学の問題点です。
通信講座で勉強している方も試験会場で自分と同じ受験生を見るだけでも良い刺激になるので簿記3級の受験をおすすめします。

簿記2級の独学の難しさは【簿記2級の独学は難しい。時間をかければ無理ではない。通信がおすすめ】をご覧ください。

簿記3級飛ばしでも簿記2級に合格しやすい人

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簿記3級を飛ばしても、簿記2級に合格しやすい人は向上心があり、効率的に勉強している人です。
また、経理事務などで日常的に簿記を使う仕事を続けているのであれば、簿記3級の知識が身についているのでいきなり簿記2級を受験しても合格しやすいです。その他に以下の2つに当てはまる方も簿記3級の受験時間を簿記2級の勉強時間に当てた方が効率的です。

簿記2級の合格目標が揺るがない人

簿記2級に合格するまで何度でも挑戦する意気込みがある人は簿記3級試験受ける必要はありません。
目標が明確であれば、簿記2級に落ちても再び簿記2級の合格に向けて勉強できる人なので、簿記3級の受験は必要ありません。簿記の資格を取得することを目標にしている場合には1度でも簿記2級に落ちるとモチベーションが下がってしまうケースが考えられます。

「資格の取得」を目標にしているのであれば3級に合格してモチベーションを高めた方が効率的です。

スクールや通信講座を受講している方

スクールや通信講座で簿記2級合格に向けて計画的に勉強している方は簿記3級飛ばしでも合格しやすいです。

スクールや通信講座のテキストや問題集は計画に沿って勉強すると合格点をとれるように作られています。スクールでは小テストもありますし、自分の理解度も定期的に測れるようにスケジュールが組まれているので簿記3級を飛ばしても合格できる確率が高いです。

簿記2級にいきなり合格する3つのコツ

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簿記3級を飛ばして簿記2級にいきなり合格するには3つのコツがあります。

簿記3級を理解する

簿記2級に合格したいなら簿記3級の範囲は完璧に覚えましょう。

簿記3級を全て理解している前提で簿記2級の問題は作られているので、簿記3級で分からない範囲がある時点で簿記2級にいきなり合格することは不可能です。簿記3級の問題集を最低3周は繰り返し、どの範囲が出ても100%応えられるように理解を深めます。

簿記2級を取得するために簿記3級を勉強することは遠回りに見えますが、「急がば回れ」です。

問題集を3回解く

簿記2級に合格するにはとにかく手を動かして問題と電卓に慣れること、解けるようになることがコツです。

簿記の問題は独特です。使用する計算は足し算、引き算、割り算、掛け算と小学校3年生レベルで、電卓も使うのでやること自体は簡単です。しかし、日常生活で使用しない用語や見たことのない表が出てくるから解けません。

解けなかった問題は解説を読み、その範囲のテキストを読むと記憶が蘇るので覚えやすくなります。

最初は問題を解く→解説を読む→テキストを読むの繰り返しで不安になりますが、2周目から徐々に解ける問題が増えてきます。2周目の後半からは突然「なんかわかってきた…!」という感覚になります。

3周目では10問中7問正解できるようになれば合格は見えてきています。

スクールや通信講座を受講する

スクールや通信講座を利用して計画的、効率的に勉強を進めると簿記3級を飛ばして、簿記2級に一発で合格できる可能性が高くなります。

通信講座であれば、不明点はメールで質問できるのでテキストを読み込んでも理解していない部分が解消早く解消できます。

私が使ったのは通信講座で有名なフォーサイトの教材で簿記2級と簿記3級がセットになっていて価格は50,000円以下でした。簿記2級の資格取得後、就職しやすいので1か月働いたら余裕で回収できる金額だったことも決め手の一つです。

フォーサイトの口コミや評判は【フォーサイトの簿記2級をおすすめする理由を合格者が7700文字で解説】をご覧ください。

おすすめの通信講座は【失敗しない簿記2級おすすめ講座厳選5選/費用と教材内容をコスパで比較】をご覧ください。

簿記3級を飛ばして簿記2級に合格するまとめ

・簿記3級を飛ばして簿記2級に合格することも可能
・独学で勉強している方や諦めやすい方は簿記3級を受験した方が自信になる
・簿記2級の合格という目標が揺るがない方は、簿記3級を飛ばしても問題ない
・簿記2級に受かりたいなら、簿記3級を完全に理解することが大切
・効率的に勉強するなら、スクールや通信講座を利用するといい

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