簿記2級がさっぱりわからない。あきらめる前にやる5つのこと

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「簿記2級の勉強を始めたけど、分からない」「合格できる気がしない」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
始めてから1週間未満の方は分からなくても当然ですが、勉強方法が間違っていることがあります。遠回りをした効率の悪い勉強方法をしているのであれば、時間がもったいないです。
この記事を読み終えると分かること
・簿記2級の問題がわからない理由
・合格点70点をとるコツ
・効率的な勉強方法

この記事を書いたのは…

簿記2級,監修

この記事を書いているのは、第151回・合格率12.7%日商簿記2級に合格しました。
改定後、連結会計が初めて出された簿記検定の合格者なので、信頼性もあると思います。

執筆・マコの詳しいプロフィール

簿記2級,合格書

こちらが合格証明書です。

簿記2級がわからない3つの理由

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簿記2級は簡単には理解できない種類の資格です。どれだけ勉強を進めても全く分からないという時にはこれからご紹介する3つのいずれかに当てはまっていないか確認することから始めます。

1.問題文にギブアップ

簿記2級の問題文は日常生活で聞き慣れない言葉でかかれているため、問題文を読むだけで挫折してしまいそうになります。
勘定科目は簿記3級と比べて倍以上に増えますし、「建設仮勘定」のような会社の経理でも使わない言葉が頻繁に出題されます。さらに、受験生を混乱させるのが、ひっかけ問題です。たとえば、問題文の一番下に「なお、決済月は2月である」などか問題とは関係のない内容が入れられていることもあります。

問題文がわからない
・勘定科目が難しい言葉
・ひっかけ文を判断できない
・日常生活をかけかけ離れたスケール

問題文をよんで言葉を理解するまでに時間がかかるうえ、日常生活で想像しにくい内容なので問題文の時点でギブアップしてしまいたくなります。

2.時間が足りていない

勉強を始めたばかりで勉強時間が足りていないから、簿記2級が分からないだけという可能性もあります。
簿記2級に合格するためにかかる時間は簿記3級の取得者でも250〜300時間、全くの初心者は350〜500時間かかります。

簿記2級の全体像が分かってくるのは教科書の半分以上がすすんだころですので、最初の20ページくらいまでは目の前の単元を7割理解するくらいで進めても構いません。基礎演習すらテキストを開きながら解いていけば大丈夫です。

簿記2級が分かるようになるには時間がかかります。
簿記2級の勉強時間は150時間~。未経験者は500時間~

3.効率の悪い勉強法

簿記2級がわからないのは効率の悪い勉強方法をしていることが原因の可能性もあります。
正しい勉強方法をしないと通常の倍以上の時間がかかることもありますし、どれだけ進めても全く分からないこともあります。

例えば、解答の丸暗記や理解が足りていないところを放置するのは、合格できない勉強方法です。また、過去問だけで合格することもできません。
簿記2級では過去の出題に見られない問題を意図的に出題して、合格者を絞っているからです。

簿記2級の正しい勉強方法に切り替えるとスルスルと分かるようになることもあります。

簿記2級を過去問だけで合格できる?【結論】難しい!3つの理由と短期間合格ルート

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簿記2級はますます、難しくなっている

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簿記2級は回を重ねるごとに難易度が上がっていますが、合格点は試験内容に関わらず70点というやさしい一面もある資格です。

簿記2級の難易度や合格率

簿記2級は合格率:平均20%と国家資格の宅建と同じくらい難しい資格です。
出題される単元によって難易度が変わってくるので、低い時は10%台になりますが、高い時でも30%超えたことはありません。

第151回は大問の中に連結会計が出題されたので、12.7%と低い合格率でした。低い合格率でも本質的には変わっていません。
簿記2級の難易度は宅建レベル!パート主婦が11カ月で合格したコツ

新論点の追加

簿記2級野試験は2016年以降さらに難しくなり続けています。定期的に簿記1級の単元が簿記2級へと降りてきているからです。簿記1級で出題されていた単元なので難しいのはもちろんですが、過去問がないことも難易度を高めている理由です。

なかでも子会社との関係を仕訳する連結会計は多くの受験生を悩ませています。

新論点については過去問が少ないので傾向を掴むことや対策を打ちにくい状況です。
新論点が追加されたのは商業簿記のみで、工業簿記にはここ10年以上追加・変更はされていません。

工業簿記は変わっていない

簿記2級から出題される工業簿記ははっきりいって難しいです。簿記3級では個人事業主を対象にした問題が出されるので想像しやすいのですが、工業簿記は工場のパーツや目に見えない人件費の仕訳について出題されるため、想像しにくくなってしまいます。

例えば、製造工場でのネジやパーツなど部品がテレビなどの製品になるまで過程、人件費、の仕訳が中心になります。効率や原価計算など聞き慣れない上に難しそうな計算が出てくるので難しく感じます。

しかし、どんなに難しくてもパターンが決まっている工業簿記は貴重な得点源にもなります。工業簿記では満点を目指すことが簿記2級の合格に近づくコツです。
工業簿記が難しい3つの理由とどうしても理解できない時の対処法

簿記2級がわかるようになる5のコツ

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簿記2級がさっぱりわからない状態から、合格できたコツを5つだけご紹介します。

1.簿記3級を振り返る

簿記2級が分かるようになるには、簿記3級はどんな問題が出されても90点台が取れるようになっていることが必要です。簿記3級に過去問だけで合格できた人や70点台ギリギリで合格した人は簿記の基礎が理解できていない可能性があります。

簿記2級は暗記だけでは合格できない試験です。暗記した論点は忘れやすいですし、問題を解くルートができていないので応用がききません。

簿記3級に不安がある人は簿記3級の問題集からすすめると分かるようになっていきます。簿記3級の過去問を60分以内に95点取れることが簿記3級理解の目安です。

簿記2級に合格するなら簿記3級飛ばしは危険ー急がば回れです。

2.工業簿記をひたすら進める

簿記2級の得点源である工業簿記の苦手意識をなくすことが合格への近道です。工業簿記はパターンが決まっている上、商業簿記と比べてひっかけ問題が作りづらい分野です。

パターンが決まっているとはいえ、10パターン以上はあるので単元によって得意・不得意は出てきてしまいます。不得意単元であっても繰り返し問題を解くと分かるようになるので、まずは集中してひたすらすすめていきます。

商業簿記と工業簿記は全く違うものと捉えた方が受け入れやすくなります。
工業簿記では必ず満点が取れるようにして試験に挑むことが簿記2級合格のコツです。

簿記2級に合格するコツ【結論】正しい勉強法と時間の確保

3.オンライン講義を利用する

オンラインスクールや通信講座など講義動画を利用して勉強すると効率的に勉強がはかどります。
独学で市販のテキストだけで勉強していると文字から情報を読み取って理解しなければならないので、流れがつかみにくいことがあります。通信講座はひっかけ問題のデータも豊富なので、実践的な解説動画が見られます。

独学では目でテキストを読んで理解するが、動画講義では耳からも情報が入ってくるので記憶にも残りやすくなる効果も期待できます。解説が足りないところは個人的に講師に直接質問できるサービスを設けているオンラインスクールもあるので、自分に合ったところを探してから申し込みましょう。

独学だけで「簿記2級がわからない…」となっているなら、オンラインスクールを利用した方が早く合格できます。

失敗しない簿記2級おすすめ講座厳選5選/費用と教材内容をコスパで比較

4.電卓は〇〇円以上のものを使う

家電販売店で売っている、1000円以上の電卓を選びましょう。

簿記2級の勉強で使用する電卓は
①大きさ
②ボタン
③規定範囲に収まっている

の3つが大切です。ボタンを押した感覚がはっきりとわからない電卓を使っているとしまう計算ミスにつながってしまいますし、液晶が小さすぎる電卓は書き間違いを誘います。

例えば、100円ショップの電卓やボタンが小さい手帳型の電卓はおすすめできません。私は100円ショップの電卓を使っていましたが、ミス連発したのですぐに買い替えました。

相性のよい電卓を使うことが簿記2級に合格するコツです。

簿記2級に合格する電卓3つ。シャープかカシオが合格の鍵を握る

5.考えるのは〇分だけ

分からない問題にも1問につき10分は時間をかけましょう。

簿記2級の試験に合格するには問題数をこなして、パターンに慣れていくことが大切ですが、すぐに回答を見てしまうのは非効率的です。パッと見てわからない問題でも10分だけは、自分の知識で「この解き方かな…?」と考えてみたり、問題を繰り返し読んだりして、解決の糸口を探します。

10分立っても解き方が思い浮かばなかったら、諦めて解説をしっかりと読み込みます。

「10分考えても分からなければ解説を読む」の繰り返しで、解けなかった問題を解ける問題へと変えていけるようになります。

簿記2級の独学が厳しい3つの理由

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市販のテキストで学ぶ独学は教材代を安く抑えられる反面、挫折する確率が大幅に上がります。簿記2級で独学が難しい理由をご紹介します。

1.先生が参考書

独学は先生が参考書なので厳しいです。
市販の参考書を使った独学でのインプットは文字を読むことが中心になる
初めのうちはもくもくと意味の分からない文章を読み続けなければいけないので、つらくなってしまいます。

実際、講師から言葉で説明されればわかることでも、文字を読んで理解するのは難しかったです。パブロフシリーズは市販のテキストでイラストや図がたっぷり使ってあるので、比較的わかりやすいのですが、自分で読み進めて理解する難易度は高いです。

簿記2級に合格した今であっても、工業簿記を参考書のみでのインプットするのはきついと感じます。工業簿記では流れをつかむことが重要なので、解説をしながら図や解き方を解説しながら進めてくれるので通信講座はおすすめです。

2.聞ける人がいない

独学では解けない問題や分からない点があっても周囲に相談できる人がいません。時間をかけて自分で理解するか、その単元をあきらめるかの2択になります。

簿記2級の合格者は少ないですし、いたとしても連結会計など新論点は勉強していない方も多いです。さらに工業簿記は実践的に使うことは少ないので忘れてしまっていることもよくあります。

通信講座やスクールでは講師に質問ができるので、分からない点をなくすことができます。

3.常に不安になる

独学での簿記2級は常に不安に襲われます。
スケジュール管理やテキスト選び、試験対策などすべて自分一人でこなさなければいけないからです。
通信講座ではある程度のスケジューリングがありますし、メールで「試験まであと〇日」と通知してくれます。また、通学の講座では模擬試験が開かれるので本番の緊張感が味わえます。

勉強期間の数か月間は「このやり方で合格できるのか…」と漠然とした不安に包まれることが度々あります。
自分で合格へのレールを敷かなければならない、独学は不安との戦いでもあります。
【実践済】簿記2級に独学で受かる勉強方法。習慣化が鍵

【検証済】わかりやすい通信講座3選

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簿記2級合格書の私が、通信講座の内容を徹底的に比較して3社に絞り
ました。

合格率が高い!フォーサイト

私はフォーサイトで全くの初心者から1年以内に合格しました。
フォーサイト受講生は平均の2.98と圧倒的な合格率を出し続けています。(2022年2月最新情報)
講師の方の話し方が聞き取りやすい上、テキストはフルカラーなので読み進めやすく、初心者にも取り組みやすい工夫がされています。試験までのスケジューリングや簿記2級に合格するための勉強方法、試験1週間前の過ごし方など「勉強」以外の面でもアドバイスの冊子が入っています。

高校受験ぶりに本格的に勉強を始める方にもおすすめです。
フォーサイトの簿記2級をおすすめする理由を合格者が7700文字で解説

安い!スタディング

コストパフォーマンス抜群のスタディングもおすすめです。
紙のテキストや問題集、動画のDVDを作らないことで徹底的にコストカットされている分、費用は安く、教材の質が高いのが特徴です。

過去問や予想問題の数は少ないので、市販の過去問集で総仕上げをしてから本番に臨むと合格にさらに近づけます。

スタディングの簿記2級の口コミをリサーチした結果【コスパ最高】

手厚いサポートのクレアール

クレアールは通信講座には珍しい担任制を導入しています。
自分で学習を進めても分からない点は「電話」「メール」「テレビ電話」で直接聞けるので、そのときの自分のレベルに合わせて問題を解説してもらえます。質問回数に制限を設けていないので、受講期間中は気軽に聞ける点も評価が高いポイントです。

動画講義やテキストなどが付いた資料は無料で請求できますし、しつこい営業電話などもありません。

クレアールの簿記2級は割引がすごい!胡散臭いと言われるワケと6つの口コミ

簿記2級に落ちたらやる3つのこと

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簿記2級に落ちたらやることを3つご紹介します。

勉強方法の見直し

自分の勉強方法や勉強時間を見直してみます。簿記2級に落ちた原因は勉強方法が間違っていたからかもしれません。

あと5点やうっかりミスで落ちたのなら勉強方法自体は間違っていませんが、最後の詰めが甘かったと考えられます。50点台で落ちたり、さっぱりわからない問題が出題されていたなら勉強方法が間違っていたとも言えます。

独学で勉強していたなら通信講座を利用すると解決することが多いです。オンライン講義を使うことで効率的に勉強できますし、自然と勉強時間も確保できるようになります。

苦手分野をなくす

試験で分からなかった範囲や不安な単元を徹底的になくすのも効果があります。
簿記2級は70点をとれば合格できるため、苦手な問題が大問として出されるとあると丸々20点以上を落とすことになるからです。

問題の解き方を人に説明できるレベルまで理解すると苦手ではないといえる目安になります。出題範囲を運に頼らず、地道に苦手分野をなくしていきましょう。

他の資格に変える

何度やってもわからないときや講義を聞いてもさっぱりわからないときには、おもいきって他の資格に変更するというほうほうもあります。
簿記2級以外にも就職で有利に働く資格はありますし、簿記2級が自分に合っていなかったとも考えられます。

ネイリストや歯科衛生士のように専門的な資格を取ると就職までの道が見えやすくなります。簿記2級の前に医療事務など難易度の低い資格に挑戦して、自信をつけるという方法もあります。

簿記2級と同レベルの資格では宅建があるので、権威性を高めたいなら宅建がおすすめです。

専業主婦が仕事復帰におすすめの資格5つ【結論】簿記2級は最強

簿記2級がわからない。あきらめる前にやることまとめ

・簿記2級がわからない3つの理由
1.問題文には専門用語や独特の言い回しで混乱させられる
2.そもそも勉強時間が足りていない。簿記2級の勉強時間は500時間以上かかると言われている
3.丸暗記など効率の悪い勉強方法を取り入れている

・簿記2級の合格率は20%前後の難易度の高い試験ではある
・新論点の追加がされて難易度は上がっているが、70点以上をとれば合格できる試験。

・わかるようになる5のコツ
1.簿記3級へ戻って、簿記の基礎を固めること。90点以上取れることが最低ライン
2.得点源である工業簿記では必ず8割以上とれるようにする
3.通信講座やオンライン講義を利用すると効率的に理解できるようになる
4.電卓は1,000円以上のものを利用すると計算ミスが少なくなる
5.1問にかける時間は10分。どんなに分からない問題でも10分間は問題文を読んだり、考える時間を作る

・簿記2級の独学が厳しい3つの理由
1.参考書だけがテキストになるので、目からの情報だけで理解しなくてはいけない
2.解説文を読んでも分からなかった問題も聞ける人がいない。自分だけで理解しなくてはいけない
3.スケジュールも自分で組まなければいけないので、つねに「合格できるのだろうか…」と不安になる

・【検証済】わかりやすい通信講座3選
1.合格率が高いのはフォーサイト。フルカラーテキストで解説も分かりやすかった。
2.圧倒的に安いのはスタディング。徹底的にペーパーレスにすることでどこでも勉強できる
3.手厚いサポートのクレアール。先生に電話やメールで質問できる担任制が人気。

・簿記2級に落ちたらやること3つ
1.勉強方法を見直して、自分の苦手な部分や理解の足りていない部分を徹底的に勉強する
2.苦手な単元や分野をなくし、確実にとれる問題を増やす
3.簿記2級が向いていないとおもったら、目標を他の資格に変更する選択もある